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讃岐の魅力ふんだんに 穴吹エンタが新ホテル 琴平に来月3日開業
金刀比羅宮(香川県仲多度郡琴平町)の表参道沿いに新ホテル「UDON na HOTEL琴平」が10月3日にオープンする。個性豊かな客室をはじめ、うどんや地酒・地ビールが味わえるフリースペースを整備。同町出身で画家などとして活躍した和田邦坊(1899~1992年)の作品を館内装飾に活用するなど讃岐の魅力をふんだんに詰め込んだ。
新ホテルを運営するのは穴吹エンタープライズ(高松市)。「灸まん」で知られる「こんぴら堂」(琴平町)が運営していた明治期創業の老舗旅館「わたや」(2020年閉館)を全面改装し、新たな観光の拠点によみがえらせた。
施設は地上4階で延べ床面積は約3100平方メートル。客室はいずれもカジュアルな洋室タイプで、ツインベッドやロフトベッドを設置した定員2~6人の客室が35室あり、計125人を収容できる。うどんの壁紙やモチーフをあしらったコンセプトルームも1室設けた。
館内にはわたや時代のレトロな雰囲気が残る男女の大浴場のほか、自転車愛好家向けに7台分のサイクルスタンドを整備。毎日午後9~10時にうどんを無料提供する「うどんBAR」や数多くの和田邦坊作品を展示するギャラリー喫茶もあり、滞在時間を飽きさせない工夫も施している。
讃岐の文化や歴史、暮らしを体感できる「讃岐ライフスタイルホテル」がコンセプト。プロジェクトを担当する森下陽介さん(34)は「宿泊だけでない付加価値を提供したい。省人化もしつつ、讃岐の魅力を感じてもらえるように、おもてなしの心を持って運営したい」と話している。
(四国新聞・2025/09/26掲載)