恋人や家族と夕日や瀬戸大橋を眺めながら語り合う―。そんなシチュエーションにぴったりなスポット「道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園」(宇多津町)。牛島や本島など塩飽の島々も見渡すことができ、ウオーキングやランニングのスポットとしても人気を呼んでいる。


海沿いの遊歩道から写真を撮ったり、ウオーキングやランニングをしたり、来園者は思い思いの時間を過ごしている


 公園は2006年、カップルが訪れるのにふさわしい「恋人の聖地」として、ファッションデザイナーの桂由美さんが理事を務めるNPO法人から認定を受けた。海が見える場所にモニュメントが立てられ、ロマンチックな空間を演出している。

 公園内には海に沿って遊歩道が整備され、ここからの景色が美しい。西側には高見島や佐柳島が見える。正面には牛島や本島、広島。東側には瀬戸大橋がある。


左の島は高見島、右は上真島=いずれも宇多津町、道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園


 日没が近づくと、公園には平日にもかかわらず人が集まってきた。学校帰りの高校生や仕事帰りの女性、ウオーキングやランニングを楽しむ人などさまざま。赤く染まっていく夕日が目に入ると足を止め、景色を写真に収める人も多い。この日は厚い雲も見られたが、かえって神秘的な景色を撮影することができた。本格的に秋が訪れる前の、微妙な空の色だ。

 公園を管理する宇多津町振興財団事業部の浜田智子部長が「海を眺めていると、エイが飛び跳ねるところを見ることがあるんですよ」と教えてくれた。ただ、エイが見られるのは年に何度もないそう。

 また、FMラジオのサテライトスタジオや催事コーナーなどを備える建物「うたづ海ホタル」のデッキからの眺めもおすすめ。風がよく通り抜け、ペットを連れた人にも人気の場所だという。

 園内には遊具広場もあり、家族連れらの憩いの場にもなっている。昼も夜も遊べるスポットには20年3月、四国水族館も開業する予定。宇多津町の臨海エリアがどんなふうに変わっていくのか、未来の姿を思い描きながら海を眺めた。

(四国新聞・2019/09/17掲載)

うたづ臨海公園


所在地 香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4(うたづ臨海公園)
営業時間 うたづ海ホタル:09:00~21:00
定休日 うたづ海ホタル:毎週月曜日(その日が祝日の場合は翌日)年末年始
TEL 0877-49-0860(うたづ臨海公園)


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