香川県民による文化芸術の祭典「かがわ文化芸術祭2025」の実行委員会は、本年度の開催概要を発表した。主催事業では同芸術祭が制作している創作オペラ「二十四の瞳」のハイライトを披露する「音楽で巡る瀬戸内の情景」がメイン。県内の団体や個人が企画する参加公演・行事も行われ、10月31日まで参加を募集する。会期は10月1日から12月31日まで。


さまざまな舞台芸術が行われた昨年の主催公演=香川県高松市

さまざまな舞台芸術が行われた昨年の主催公演=香川県高松市


 県などでつくる実行委が主催し67回目。昭和100年に当たる今年は過去の舞台を振り返り、将来へつなげようと「かがわアーツ~オドロキの軌跡、そして未来へ~」をテーマに、主催事業7件と特別共催事業、参加公演・行事で構成する。
 主催事業の「音楽で巡る瀬戸内の情景」(11月30日・香川県高松市)で披露するオペラ「二十四の瞳」は、反戦へのメッセージを届けようと2019年度から制作。大石先生役を声楽家の林里美さん(同市)、子どもたちの役を香川オリーブ少年少女合唱団が務め、物語終盤のシーンを歌い上げる。
 ほかに高松国際ピアノコンクール過去5回の委嘱曲を県内の若手演奏家が演奏するステージもある。
 もうひとつの目玉は県内バレエ団の代表者による座談会(12月7日・同市)。近藤バレエ研究所、島田芸術舞踊学校、樋笠バレエ研究所の三者がそろい、県バレエ界の展望をテーマにしたトークを展開する。
 同日は元県情報発信参与の竹内守善さんの講演会も開き、デザイン知事として知られた金子正則知事の戦略などについて話す。ほかに、県内の個人・団体が郷土芸能や演劇などを披露する「めんめの発表会」や、子ども対象のワークショップも実施。



 参加公演・行事は、音楽や演劇、美術など11部門が対象。採用された事業は芸術祭のホームページなどに情報を掲載する。問い合わせは県文化振興課、電話087-832-3785。

(四国新聞・2025/09/29掲載)


かがわ文化芸術祭


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