「週刊新潮」の表紙絵を担当する画家の成瀬政博(72)と、同じく画家として活動する家族の作品を集めた展覧会が、高松市中野町の珈笛画廊ほのほで開催中。政博の表紙原画を常設する同店が開く初の家族展。政博は「家族4人の異 なる世界観を楽しんで」と語っている。10月7日まで。


成瀬政博「友だちのうちはどこ」


 政博は大阪府出身。1977年に憲子(70)と結婚し、5子をもうけた。週刊新潮の表紙絵は97年から担当。本展では政博と憲子、長女・麻紀子(45)、三男・遼(35)が制作した計約40点を紹介している。

 政博は今年6月から8月にかけて掲載された表紙絵や、イランを代表する映画監督の故アッバス・キアロスタミのDVDボックス用に制作したアクリル原画などを出品。いずれも想像力をかき立てる構図で、鑑賞者を不思議な世界にいざなうかのよう。

 ほかに憲子が娘や息子の幼少期を描きとどめたデッサン、麻紀子が心象風景を表現したオイルパステル画、遼が写実的なタッチを追究したアクリル画も並ぶ。

 入場無料。問い合わせは同店、電話087(833)2308。

(四国新聞・2019/09/19掲載)

珈笛画廊ほのほ


所在地 香川県高松市中野町15-10(四国新聞社西隣り)
営業時間 08:30~18:00(土日は17:00まで)
定休日 水曜日/第1・第3木曜日
TEL 087-833-2308


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