瀬戸内の食をテーマにしたイベント「瀬戸内グルメ&ツーリズムEXPO」が11月2、3の両日、香川県高松市サンポートのあなぶきアリーナ香川北側で開かれる。キッチンカーやステージショーのほか、学生たちがバイヤーとなって商品を選定した「四国のお土産アンテナショップ」を出店。より多くの観光客らに商品を売り込もうと、POP(店頭販促広告)を制作するなど準備に励んでいる。


本番に向け、打ち合わせを重ねるせとうち観光専門職短大の学生たち=香川県高松市屋島西町


 イベントは一般社団法人「せとうち四国観光地域創生研究所」(高松市、穴吹忠嗣代表理事)が県の「持続可能な観光地域づくり支援事業」の採択を受け、せとうち観光専門職短大(高松市)と共同で開催。にぎわい創出や食の魅力発信に加え、未来の観光産業を担う学生に実践の場を提供する目的で初めて企画した。
 アンテナショップの開設に向けては、学生有志が高松自動車道の津田の松原サービスエリア(さぬき市)を訪ねたり、事業者に話を聞いたりしながら、若者の視点で45種類の土産品をピックアップ。選定に関わった林真子さん(20)は「香川らしさが出ている商品を多く選んだ。他県でも徳島ラーメンから派生したカジラー(かじるラーメン)など面白いものが多い」と実感を込める。
 学生たちは8月にキッチンカーとコラボしたオリジナルグルメを販売するプレイベントも開催するなど運営ノウハウを学んでおり、岸紗里奈さん(20)は「夏は何とか完売できたが、お客さんを会場まで呼び込んでくる難しさを感じた。経験を生かして盛り上げられれば」と意気込んだ。
 両日とも時間は午前10時~午後4時。会場には10台程度のキッチンカーが駆け付け、ステージではダンスやバンド演奏などで花を添える。小林莉子さん(19)は「多くの魅力を一つの場所にぎゅっと詰め込む。景色のいい場所なので大勢の人に楽しんでもらいたい」とアピールした。

(四国新聞・2025/10/31掲載)


瀬戸内グルメ&ツーリズムEXPO



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