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近未来、大正 好みのうどんは 坂出の製粉会社 あす食べ比べイベント
近未来と大正、二つの時代のうどんを食べ比べる恒例イベント「さぬきうどんタイムカプセル」が3日、香川県坂出市林田町の製粉会社で開かれる。県産小麦の新品種「さぬきの夢2023」を使ったうどんと約100年前の製粉記録を基にしたうどんを比較。さらに今年は手打ち教室と講演会も行い、讃岐うどんの歴史を深く知ることができる。
「食べて知る、さぬきうどんの歴史と未来」をテーマに、吉原食糧(吉原良一社長)が2007年から毎年開催しており、今回が17回目。
近未来のうどんは、今年収穫された数量限定のさぬきの夢2023を使用。滑らかな口当たりともちもち感、従来のさぬきの夢2009から増した弾力性を楽しめる。
大正のうどんは、1923(大正12)年に書かれた製粉記録帳を基にさぬきの夢2009を石臼で製粉。皮や麦芽もひくため褐色となり、香りやうまみが現在のものより強い。
イベントの開催は午前10時~午後2時ごろ。食べ比べは各千食用意し、冷たい麺を熱いかけだしで食べる「ひやあつ」を1杯100円で販売する(先着順)。
また今年は、讃岐うどんについてより深く知ってもらおうと、午前11時15分から吉原社長が講師を務める歴史講演会、同11時45分からさぬき麺業(香川県高松市)社長でうどん職人の香川政明さんによる手打ち教室を初めて開催する。教室の参加は当日受け付けで16人まで。
吉原社長は「うどんブームが今また、全国的に広がっている。その中で讃岐うどんがどのような立ち位置にあるのか知り、県産小麦の魅力にも触れてほしい」としている。入場無料。問い合わせは吉原食糧〈0877-47-2030〉。
(四国新聞・2025/11/02掲載)

