香川県小豆郡小豆島町田浦の二十四の瞳映画村で、遅まきのコスモス約5万本が見頃を迎えている。濃淡のあるピンクや白色のかれんな花が潮風に揺れ、秋の日差しを受けて鮮やかに輝く様子が、観光客らの視線を集めている。見頃は20日ごろまでという。


秋空の下、潮風に揺れるコスモスに見入る観光客=香川県小豆郡小豆島町田浦、二十四の瞳映画村

秋空の下、潮風に揺れるコスモスに見入る観光客=香川県小豆郡小豆島町田浦、二十四の瞳映画村


 映画村には3カ所に合わせて約2千平方メートルの花畑がある。春は菜の花、夏はヒマワリと、季節ごとに花を入れ替えて栽培し、観光客らを迎え入れている。
 コスモスは紅葉の時季に合わせて観光客らに楽しんでもらえるよう、通常より約2カ月遅く種をまく「秋咲巨大輪」という品種を育てている。今年は9月10日に種をまいた。10月中旬に1輪目が花をつけたものの、猛暑の影響で全体的には開花が遅れ、朝晩の気温が下がった同下旬から徐々に花が咲き始めた。
 岡山市から家族9人で訪れた自営業、松下征司さん(34)は「花の色合いが本当に美しい。大人も子どもも穏やかな気持ちになれる」とにっこり。長男の善ちゃん(5)は「開こうとしている花や飛んでいるチョウがきれいで楽しい」と話していた。

(四国新聞・2025/11/07掲載)



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