四国の観光地、色鮮やか 琴平で作品展 34カ所、イラストに 高松の森本さん制作
四国の観光地をテーマにしたイラスト展「世界が四国に惚(ほ)れている!」が6日から香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮表参道周辺で開かれている。4県の名所34カ所を、鮮やかな色彩と細かな描写で表現し、観光客らの目を引いている。16日まで。無料。
一帯で開催中のアートフェスティバル「琴平山博覧会」の一環。描いたのは、インスタグラムなどで作品を発表している“四国観光地画家”のMORIOこと森本悠介さん(37)=高松市=。仕事で観光地を巡るうち四国の魅力に改めて気付き、得意の絵を生かしてより多くの人に魅力を知ってもらおうと、昨年から制作を始めた。今回が初の個展。
ギャラリーカフェ「Sando Sand.Stand」には、天空の鳥居(観音寺市)、しまなみ海道(愛媛県)、祖谷のかずら橋(徳島県)、桂浜(高知県)など約30点を展示。全て実際に訪れた場所ばかりで、タブレット端末を使って詳細に手描きし、ポップな着色を施している。いずれも訪日客を意識して、英訳を付けている。
金刀比羅宮の本宮を描いた作品は最新作。ホームからの美しい景観で知られるJR下灘駅(愛媛県)を描いた作品は、Tシャツデザインコンテストで最優秀賞に輝き、実際にTシャツに使われているという。このほか精密な鉛筆画の作品も並ぶ。
作品は職住一体型施設「コトリ コワーキング&ホステル琴平」にも展示。インスタグラムのフォロワーには、イラストのステッカーをプレゼントする(当日可、枚数限定)。
(四国新聞・2025/11/08掲載)

