香川の“空の駅”として親しまれている高松空港。現在は羽田、成田、那覇、ソウル、上海、台北、香港の計7路線と、台中との定期チャーター便が運航中。空港施設内には各航空会社のチェックインカウンターのほか、土産店やレストラン、うどん店、カフェなど計16店舗があり、大勢の家族連れやビジネスマンらでにぎわっている。


香川県内自治体がブースを構え、特産品や観光地をPRする「空の駅かがわ」=高松市香南町

香川県内自治体がブースを構え、特産品や観光地をPRする「空の駅かがわ」=高松市香南町


蛇口ひねればうどんのだし

 高松市林町の旧空港から1989年、同市香南町に移転して開港。2018年3月まで国管理空港だったが、同年4月からは三菱地所を筆頭とする企業グループが設立した「高松空港株式会社」が運営管理を担う。
 空港内で空の駅と冠したスペースは、県内各地の魅力をPRする常設展示コーナー「空の駅かがわ」。県と17市町による計18ブースが並び、工芸品を飾ったり、観光地の映像を上映したりと各自治体の個性が豊かに表現されており、見応え十分。展示内容は定期的に変わる。
 空の駅かがわの一角で、頻繁に行列ができるのはうどんのだしが出る蛇口。「香川では蛇口からだしが出るらしい」という都市伝説から着想したそうで、提供時間は午前9時~午後5時となっているが午前中になくなることもあるという。


バイヤーが選んだ逸品がずらりと並ぶ四国空市場(YOSORA)

バイヤーが選んだ逸品がずらりと並ぶ四国空市場(YOSORA)


隠れた逸品にアートグッズ

 空港直営の土産店「四国空市場(YOSORA)」には、定番の土産をはじめ、あまり知られていない逸品や、空港の女性職員を中心に作るオリジナル雑貨などがずらり。中でも、アート関係のグッズや工芸品をそろえたコーナーは、バイヤーが選んだおしゃれで日常使いできる商品が充実している。
 このほか、3階の展望デッキにつながる空中回廊「スカイウォーク」も人気。県関係の若手作家が手がけた作品が彩るアーチ形の通路で、写真を撮って交流サイト(SNS)に投稿する人も多い。
 空港広報関係者は「旅行客はもちろん、県内の方がふらっと寄っても楽しいと思ってもらえる施設を目指している」と話している。



売れ筋ランキング

1.さぬき鳥本舗 さぬき骨付鳥(若鶏)
2.山田家 純生讃岐うどん
3.名物かまど かまどパイ
※四国空市場

(四国新聞・2025/11/23掲載)

高松空港


所在地 香川県高松市香南町岡1312-7
営業時間 施設全体は6:00~22:00
四国空市場は8:30~20:00
定休日 無休

高松空港



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