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魚、エビ「おいしそう」 まんのうで剥製アート展
剥製アートの作品展「剥製師 力石真弘の世界」が、香川県仲多度郡まんのう町中通のことなみ未来館にある「みんなでつくる自然史博物館・香川」で開かれている。食べたくなるほど新鮮に見える精巧な魚類や甲殻類に、来場者たちは感嘆の声を上げている。毎週土曜日に公開。
水生生物の剥製師、力石真弘さん=広島県=の個展は県内で初めて。水生生物は死後に変色してしまうが、力石さんの作品では、殻や魚皮などを生かしながら、本物さながらに着色を施すなどし、再び命を吹き込む。尾道市美術展でデザイン部門の市長賞(最高賞)を受賞するなど、高く評価されている。
会場には、貝類に寄生する体長1センチほどのカニ「ピンノ」やミナミコメツキガニから、50センチを超えるマダイやツバスまで、大小70点を出品。訪れた人たちは、今にも動き出しそうなイセエビや、跳ね回る様子を再現したシャコなどに、「生きているみたい」「おいしそう」と驚いている。
甲殻類には足の毛も生えており、フィギュアでは再現できない剥製ならではの部分。来場者は、毛やヒゲの先まで形を崩さず残し、細かく着色した超絶技巧に目を奪われている。
展示は1日に始まり、12月27日まで毎週土曜日に公開。無料。同6日午前10時からと午後1時から、力石さんによるミュージアムトークを開く。
(四国新聞・2025/11/23掲載)

