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名場面 情緒豊かに表現 創作オペラ「二十四の瞳」 台本、演者、演奏…県出身者で構成 30日・香川県文化会館
香川県民による文化芸術の祭典「かがわ文化芸術祭」が制作を進めている創作オペラ「二十四の瞳」のハイライトなどを披露する公演「音楽で巡る瀬戸内の情景」が30日、香川県高松市番町の県文化会館で開かれる。「かがわ文化芸術祭2025」の主催公演。声楽家の林里美(同市)や香川オリーブ少年少女合唱団ら出演者が情緒豊かに名場面を表現する。
同芸術祭では反戦へのメッセージを届けようと2019年度からオペラ「二十四の瞳」を制作。台本は劇作家で元琴平高校長の山本恵三、作曲は高松一高音楽科教諭で高松交響楽団などの指揮者の大山晃が務める。
今回、上演する断章「なりたいものはなあに」は主人公の大石先生が新しい赴任先の学校で子どもたちを前に授業を始めるシーン。やりとりの中で、当時の人々の暮らしぶりや戦争の影が見え隠れする。先生役は林、子どもたちを演じるのは同合唱団の12人、ピアノは大山まゆみ、ナレーションは大津奈美子。
また、初演となる断章「大石先生と息子 大吉」は、終戦を迎え、先生と息子の大吉が言葉を交わす場面。大胆な転調を多用した曲で登場人物の心が大きく揺れ動く様子を表す。大吉役は同合唱団の大浜実月。
このほか、高松国際ピアノコンクールの過去5回の委嘱曲や、大山晃が作曲した瀬戸内にまつわる楽曲も取り上げ、多彩な音色を届ける。
開演時間は午後2時。入場料は一般1500円ほか。問い合わせは県民ホールサービスセンター、電話087-823-5023。
(四国新聞・2025/11/27掲載)

