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美しい日本刀、来場者魅了 高松、地元刀匠作など21振り
香川県内の収集家が所有する日本刀を紹介する特別企画展が、香川県高松市香南町の香南歴史民俗郷土館で開かれている。会場には県内筆頭の刀匠・源正光(本名・藤澤良吉)さん=同市在住=が手がけた作品を中心に21振りが並び、来場者は匠の技と刀剣の美しい姿に見入っている。12月21日まで。
同展は、日本刀の魅力を広く知ってもらおうと、日本美術刀剣保存協会県支部の協力を得て、同館が毎年開催。同支部会員らが所有する脇差し、太刀、短刀などを展示している。
正光さんは1948年生まれで、徳島県出身。高校時代から刀鍛冶の修業を始め、73年に全国最年少で文化庁刀剣製作の承認・許可を取得した。
会場には、子どもの守り刀として作られた短刀をはじめ、華やかな意匠の拵(こしらえ)と並べた脇差しなどがずらり。北海道の浜砂鉄を自家製鉄して取り出した玉鋼で作った刀のほか、実弟の刀匠・源正次さんらの作品も紹介している。
月曜休館。観覧料は一般300円、大学生200円。29日午後1時半から、刀匠の藤澤慎さん(二代正光)による講演会「日本刀について」もある。参加無料。定員は先着25人(要申し込み)。問い合わせは香南歴史民俗郷土館〈087-879-0717〉。
(四国新聞・2025/11/27掲載)

