昨年の香川県展で入賞した若手を取り上げる「若手作家支援プロジェクト」の作品展が、香川県高松市玉藻町の香川県立ミュージアム1階エントランスホールと図書コーナーで開かれている。次代を担う5人の作品が並び、それぞれの感性が光っている。12月20日まで。


香川諒輔の「風、やさしさ。」

香川諒輔の「風、やさしさ。」


 県展実行委員会が第87回展からスタート。40歳以下の入賞者を対象に、翌年の県展開催時に作品展を開く。今回は絵画の林智成(31)=丸亀市出身=、中西奏恵(18)=三豊市出身=、立体の香川諒輔(18)=高松市出身=、浮森夕菜(32)=岡山県倉敷市出身=、工芸の川井佐織(40)=坂出市出身=の5人の作品を展示した。
 このうち香川の「風、やさしさ。」は音と平面作品のインスタレーション作品。綾川町の高山航空公園から撮影した写真をボードにつなぎ合わせ、飯野山が望めるパノラマに仕上げた。手前にあるスピーカーからはセミの鳴き声を響かせており、展望台に立っているような気分が味わえる。


浮森夕菜による石こう像

浮森夕菜による石こう像


 直島町在住の浮森による石こう像は、作家がこれまでに出会った人がモデル。体の曲線や肉感が繊細に表現され、やわらかい表情にも引き込まれる。


林智成が「蝶の旅」をテーマに制作した絵画

林智成が「蝶の旅」をテーマに制作した絵画


 林は生き生きとしたチョウを半紙を使って表現し、中西は不安を抱えているような自画像を描いた。川井が手がけた鉢は、焼き加減や釉薬による模様の違いを楽しむことができる。

(四国新聞・2025/11/28掲載)


香川県立ミュージアム



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