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讃岐路に響け 歓喜の歌♪ 「かがわ第九」県民ら130人 7日・レクザムホール
ベートーベンの交響曲第9番を県民らで歌い上げる「かがわ第九2025演奏会」(同実行委員会主催)が7日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。香川の恒例行事として長年親しまれ37回目。今回は第一線で活躍するソリストと幅広い世代でつくる合唱団が、師走の讃岐路に温かい歌声を届ける。
1987年に「5000人の第九演奏会」としてスタート。昨年11月の演奏会後に中西久米子実行委員長が死去し、新体制で初めての開催となり、後任の渋谷ゆう子委員長は「香川に第九を根付かせた中西さんへの感謝を込めて歌い、次の世代へつなげていきたい」と意気込む。
合唱団は一般の愛好家だけでなく、小学生や高校生ら約130人が公募で集結。練習は8月から週1回行い、団員で練習動画を共有するなど多忙な人でも参加しやすいよう工夫したという。本番では千葉県の習志野第九合唱団のメンバーも駆けつけ、第4楽章の「歓喜の歌」を高らかに歌い上げる。
ソリストは実力派がそろう。県出身者は藤谷佳奈枝(ソプラノ)、岡昭宏(バリトン)、ウィーンを拠点に活動する川添隆伸(テノール)の3人で、国内外のコンクールで受賞歴がある中島郁子(アルト、東京出身)も歌声を披露する。管弦楽は奈良フィルハーモニー管弦楽団が務め、正指揮者の粟辻聡がタクトを握る。
かがわ文化芸術祭2025の参加公演。午後2時開演。入場料は一般4千円ほか(高校生以下無料)。問い合わせは実行委、電話070-5511-0999。
(四国新聞・2025/12/04掲載)

