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絵画世界彩る色彩の妙 川島猛、江戸健… 香川ゆかりの作家8人 香川県立ミュージアム・来月18日まで
香川にゆかりのある作家による色彩豊かな絵画を紹介するコレクション展「カラフル」が香川県高松市玉藻町の県立ミュージアムで開かれている。モチーフや色の組み合わせが変化に富む8点が並び、空間を彩っている。来年1月18日まで。
今展では、旧和田村(現観音寺市)出身の田中岑(たかし)、いずれも高松市出身の藤川栄子、川島猛、猪熊弦一郎、旧仲南町(現まんのう町)出身の重田良一、丸亀市出身の江戸健、県展知事賞などを受賞した妹背宏(大阪市出身)、県展審査員を務めた堂本元次(京都市出身)の作品を展示。
日本の女性洋画家の草分け的存在として活躍した藤川の「赤と黄」は、鮮やかな赤と深みのある黄が温かみのある雰囲気を醸し出し、横に伸びる青などの寒色で構成した帯が画面に緊張感をもたらしている。キャンバスの中で複数の長方形が共存しているのが妹背の「朱夏1984」。四角形の連なりや繊細な色のグラデーションで作品に不思議な世界観を生み出している。
堂本の「香り合う花々」は花弁や葉を鮮やかな色で写実的に描き、香気を放つ花々を表現している。
12月20日午後2時から、1月11日同2時30分から担当学芸員による解説がある。入場料は一般500円ほか。問い合わせは香川県立ミュージアム、電話087-822-0247。
(四国新聞・2025/12/18掲載)

