午(うま)年は神馬を見に行こう―。来年の干支(えと)に合わせて、香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮(琴陵泰裕宮司)など7神社が1月1日から、各神社の神馬に会いに行くイベント「丙(ひのえ)午歳 神馬訪(おとな)い巡り」を開催する。同宮では、神馬にまつわる限定御朱印やお守りを授与する。


金刀比羅宮の光驥号(左)と白平号

金刀比羅宮の光驥号(左)と白平号


 神馬は神が乗る馬として奉納された馬のこと。同宮には光驥(こうき)号(16歳、雄)と白平(しろひら)号(12歳、雄)の2頭の白馬がいるが、同宮によると全国で神馬がいる神社は20にも満たないという。午年に合わせてイベントを同宮が企画、平塚八幡宮(神奈川県平塚市)、賀茂別雷(かもわけいかづち)神社(京都市)など6神社から賛同を得た。


神馬巡りのイベントに合わせて授与する御朱印(左)と小判形お守り

神馬巡りのイベントに合わせて授与する御朱印(左)と小判形お守り


 金刀比羅宮の午年限定御朱印(千円)は、切り絵で2頭の神馬を表現。八角形の台紙の周囲は、石段をイメージするデザインが施されている。お守りは小判形(5千円、限定200個)で、縁起が良いとされる文字「左馬(ひだりうま)」が書かれている。他の神社でも限定御朱印や絵馬などが企画されている。
 光驥号は2018年から飼われているサラブレッドで、神馬になるにあたりルーチェ号から改名。元競走馬で、父はGⅠ優勝馬のマヤノトップガン。白平号は今年から飼われている和種系の馬で、ホームページで公募して命名。秋の例大祭では行列に随伴した。2頭とも神馬舎で見ることができる。
 同宮は「とてもかわいい馬を見て、幸せな気持ちになってほしい」としている。

(四国新聞・2025/12/30掲載)



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