芸術分野で挑戦する若者たちを応援し続けている香川県高松市在住の現代美術家川島猛さん(96)の“夢”にちなんだ作品を紹介する企画展が、同市塩江町の高松市塩江美術館で開かれている。代表作の一つである「ドリームランド」シリーズや学生と共同制作した作品など12点が並び、来館者を楽しませている。3月26日まで。


川島さんが学生たちと共同制作した躍動感あふれる作品に見入る来館者=香川県高松市塩江町、高松市塩江美術館

川島さんが学生たちと共同制作した躍動感あふれる作品に見入る来館者=香川県高松市塩江町、高松市塩江美術館


 川島さんはユニークな造形表現を用いた絵画や立体作品でニューヨークを舞台に活躍。かつては同市塩江町でもアトリエを構え、1993~2002年に芸術家を志す世界各地の学生が集って制作活動を行う「日米ヤング・アーティスト・フェスティバル」をサポート。芸術文化を通じた国際交流の実現に力を注いだ。
 06年3月に県内の有志が創設した「高松国際ピアノコンクール」では、初回からポスターのデザインを手がけ、世界を目指す音楽家の背中を押してきた。展覧会は2月に6回目のコンクールが開催されるのに合わせて企画。1980~90年代の作品を紹介している。
 中でも来館者の視線を集めているのは、日本や米国の学生と作った同フェスの「絵画クラス メモリアル共同制作」(93年)。縦約1・4メートル、横約7・7メートルの巨大なキャンバスに各自が自由に絵筆を走らせているのが特徴。個性豊かな色使いで多彩なモチーフが描かれ、ひもや植物を貼り付けた部分もあり、学生と夢中になって制作に取り組む川島さんの姿が思い浮かぶ。
 ドリームランドシリーズは、川島さんならではの独創的なデザインから明るくリズミカルな世界観を楽しめる。ファンという同市浜ノ町の中村優子さん(71)は「音符や花のような模様があってかわいらしい。川島さんのチャーミングな一面が絵に表れている」と話し、熱心に鑑賞していた。
 入館料は一般300円ほか。開館時間は午前9時~午後5時(入室は同4時半まで)。月曜休館。問い合わせは高松市塩江美術館〈087-893-1800〉。

(四国新聞・2026/01/15掲載)


高松市塩江美術館



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