愛媛県で完全養殖されたカツオの仲間「スマ」40匹が、香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁の四国水族館(松沢慶将館長)に搬入された。開館当初から館内最大の水槽で親しまれてきた魚で、館内での個体数減少を受けて約4年ぶりに追加。水槽内で早速群れになり、ダイナミックな泳ぎを見せている。


搬入が終わり、大水槽で群れになって泳ぐスマ=香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁、四国水族館


 スマは太平洋やインド洋に広く分布しており、一般的なサイズは体長60センチ、体重3キロ程度に成長。体の大半は銀色で、胸びれの下の黒い斑点がお灸(きゅう)の跡に見えることから、西日本で「ヤイト」「ヤイトカツオ」などとも呼ばれている。
 同館では、四国南部の黒潮で暮らす魚を展示する大水槽「綿津見(わたつみ)の景」(幅約11メートル、高さ約5・5メートル)を象徴する魚として、開館した2020年と翌21年8月に各66匹を搬入。約40種1300匹の生き物が過ごす水槽内で最も速く泳ぐ魚のため、以降は、壁にぶつかるなどして個体数が8匹まで減っていた。


クレーンと専用容器を使い、四国水族館に搬入されるスマ


 今回は、愛媛大学南予水産研究センター(愛媛県)から過去2回と同様、完全養殖のスマを譲り受け、11日に搬入作業を実施。生後約1年で40センチほどに育ったスマを、運搬トラックから大水槽まで専用容器やクレーンを使って移した。
 スマは搬入後すぐに水槽内を遊泳。同館は「メタリックな色で群れとなり、素早く動くスマの泳ぎを楽しんでほしい」としている。

(四国新聞・2026/01/21掲載)



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