香川県丸亀市の美術作家・松村武夫の個展「里山・里浜の快感」が高松市塩江町の市塩江美術館で開かれている。身近にある自然から感じた美しさを、さまざまな手法で表現した作品が展示されている。2月8日まで。


海や山など、身近な自然を題材にしたドローイング=香川県高松市塩江町、市塩江美術館

海や山など、身近な自然を題材にしたドローイング=香川県高松市塩江町、市塩江美術館


 松村は神奈川県出身。作家活動を行う傍ら、四国学院大学(善通寺市)の教授として美術教育に携わっている。今展は平面、立体作品約40点を展示した。
 このうち「一枚貝の殻」は、本島で採集した貝殻をモチーフに制作。木炭をこすって表面のぼろぼろとした質感を表現したり、渦を巻いたような模様を描き上げたドローイング作品。また、丸めたトレーシングペーパーを切り貼りした立体作品もあり、同じ貝殻でありながら異なる美しさを楽しむことができる。
 油彩画のうち「幸せな花」と題した作品は2点出品した。白を基調にした花びらに薄い桃色を溶け込ませた温かみある作品。松村は自分の思いのままに筆を走らせたと言い、作品のどこかに描かれたアリなどの生き物を探しながら鑑賞できる工夫も凝らした。
 松村は「香川には豊かな自然があり、恵まれていることを思い出してほしい。ほっとできる“脱日常”を体感してもらえたら」と来場を呼びかけている。


花や赤く色付いた葉を描いた作品とともに写真に納まる松村

花や赤く色付いた葉を描いた作品とともに写真に納まる松村


 入場料は一般300円ほか。24日午後2時からギャラリートーク(無料だが展覧会観覧券が必要)。問い合わせは高松市塩江美術館、電話087-893-1800。

(四国新聞・2026/01/22掲載)



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