住宅街にある、いかにも昭和チックなお好み焼き屋さん。店の前を通るたびに気になっていた。営業は昼の3時間のみで、これまで入る機会に恵まれなかったが、きょうは営業中だ。意を決してのれんをくぐる。


鶏がらベースのスープでピリ辛のキムチ風に仕上げた自慢の「焼ラーメン」

鶏がらベースのスープでピリ辛のキムチ風に仕上げた自慢の「焼ラーメン」


 店内はカウンター席、テーブル席、小上がり席。意外と広い。昭和50(1975)年の開業らしく、今年で51年目。小上がり席を増築した以外、改装はしていないというが、磨かれた店内は清潔感にあふれている。
 メニューを見る。お薦めは、お好み焼き屋さんながら「焼ラーメン」(800円)。開業当初から提供する看板メニューだと、店主の竹森直子さん(84)。
 迷わず注文。5分ほどで出てきた「焼ラーメン」はメガサイズの器に豚肉、モヤシ、ニンジン、キャベツ、ネギがたっぷり入った一杯だ。想像と違うが、麺と具材をごま油で香ばしく炒め、鶏がらベースのスープと合わせた、名前通りの焼いたラーメンだ。
 まずはスープを一口。そんなに辛くない。むしろ甘くてクリーミー。まるでキムチ鍋のようだ。食べ進めると汗が噴き出す。喉も渇く。量が多そうで腰が引けたのに、10分ほどで完食。
 寒い日にはもってこいの一杯。体がほかほかと温まる。「暑い夏でもよう出るんで」と竹森さん。「お子さんには、あんまり辛くならんようにするんよ」とも。心遣いがうれしい。どうりで長く続くわけだ。



(四国新聞・2026/02/20掲載)

お好み焼き 若竹


所在地 香川県高松市国分寺町新名742-1
営業時間 午前11時~午後2時
定休日 日曜
TEL 087-874-1368


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