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ひな飾り愛で、古街歩き 宇多津 住民の愛蔵品、69軒で展示
風情ある景観で知られる香川県綾歌郡宇多津町の古街エリアで2月28日、恒例のひな祭りイベント「うたづの町家とおひなさん」が始まった。民家や寺、公共施設など69軒が、愛蔵しているひな飾りなどを展示。地元のグルメや雑貨の販売ブースも多数出店し、大勢の家族連れらが多彩なひな人形を愛(め)でながら普段とは違う街歩きを楽しんでいる。1日まで。
古街は、江戸末期から昭和初期に建てられ、細い格子を持つ虫籠(むしこ)窓や出格子のある町家が立ち並ぶ。イベントは、独特な町並みをにぎわいづくりに生かそうと2004年から毎年開催。地元住民らでつくる実行委を中心に企画・運営を行い、今年が23回目となる。
展示場所の民家は玄関口が開放され、屋内や窓際に各家庭で所有するひな人形が飾られている。古い時代の玩具や着物、日用品、古書なども一緒に展示され、それぞれに住民の個性やノスタルジーが漂う。
国の登録有形文化財・倉の館三角邸では、和紙で作られた繊細な表情の人形が並び、来場者がスマートフォンなどで撮影。こめっせ宇多津では、かつての嫁入り道具だった座布団を23枚敷き詰め、お内裏さまやおひなさまなどを載せたユニークな「ふとんびな」が注目を集めていた。
ふとんびなを考案した町商工会青年部の田中健仁さん(32)は「いつもと違うおひなさんを見て、感動してもらえたら」と笑顔。
町特産の古代米を使った甘酒の振る舞いや手作りひな人形の販売、グルメブース、あみのうら交流センターのステージイベントも盛況。1日は午前9時から午後4時まで開催され、同1時からは、打ち掛け姿の花嫁らが行列になって宇夫階神社から同センターまで練り歩く「うたづの嫁入り福あるき」が行われる。
(四国新聞・2026/03/01掲載)

