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銘菓の包装紙、文具に 和田邦坊デザイン 懐かしくて新しい
灸まん、かまど、ぶどう餅―。香川で親しまれる銘菓の包装紙をデザインした香川県仲多度郡琴平町出身の画家・和田邦坊(1899~1992年)。その包装紙のデザインを使った文具が注目を集めている。クリアファイルやシールなど、懐かしくて新しい、邦坊のデザインを身近に楽しめるアイテムとなっている。
邦坊は漫画や小説など若い頃からマルチな才能を発揮し、65年に讃岐民芸館の初代館長に就任。商業デザイナーとしても活躍し、和菓子などの包装デザインを手がけた。
文具への使用は、「文具生活」を展開する四国トラステック(高松市)と、地元和菓子製造会社とのコラボレーション企画。県民になじみがあり、一目で分かるデザインを商品に活用しようと、邦坊作品の著作権を管理する灸まん美術館(善通寺市)の監修で実現した。
使用したのはこんぴら堂(琴平町)、名物かまど(坂出市)、巴堂(東かがわ市)、白栄堂(観音寺市)、吉岡源平餅本舗(高松市)、豆芳(同)の6社の包装紙のデザイン。クリアファイル(250円)はこのうち5社の図柄をあしらい、シール(30枚入り440円)は包装紙だけでなく、菓子の写真や邦坊の署名をプリントしたものもある。ボールペン(440円)は5種類あり、菓子の形に切り抜いたアクリル板のチャーム付き。
四国トラステックによると、進学や仕事で県外に出た人らが帰省時に「懐かしい」と手に取るケースが多いという。昨年10月には文具メーカーなどが出展する「文具フェスタin愛媛」でも紹介された。同社は「邦坊の味わい深いデザインは県民の心に刻まれている。邦坊の幅広い仕事を知るきっかけにもなれば」としている。
香川県内の文具生活の店舗とオンラインショップ、灸まん美術館で販売している。
(四国新聞・2026/03/10掲載)

