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感性と技競う力作並ぶ 高松で日本伝統漆芸展
日本工芸会の公募展「第43回日本伝統漆芸展」が香川県高松市紺屋町の市美術館で開かれている。最高賞に次ぐ東京都教育委員会賞を受賞した藪内江美さん(45)=高松市=の蒟醤(きんま)作品など入賞7点を含む入選作全76点を展示。重鎮から新鋭までが感性と技を競った力作が来場者を魅了している。29日まで。
同展は伝統の承継を目的に毎年開催し、今年は東京と高松を巡回。県内からは入賞2人を含む13人の作品が並ぶ。
藪内さんの「蒟醤盛器(もりき)『過日(かじつ)』」は実家の柿の木をモチーフに、器の丸みを生かした構図に仕上げた。青色と黄色で秋のすがすがしい空気と夕日のきらめきを表現している。
重要無形文化財保持者の山下義人さんを父に持つ山下亨人(こうじん)さん(43)=同市=は「蒟醤盛器『蓮(はす)』」で初入賞。中心に向かって放射線状に彫った線に、白からピンク色のグラデーションを施し、中央に平蒔絵(まきえ)という技法で金色のハスの花をあしらって、上品な雰囲気をつくり出している。
同館では「若手の出品率が上昇している。全国と比べて香川の作品のレベルも上がっているので、注目してほしい」と話した。入場料は一般200円ほか。
(四国新聞・2026/03/18掲載)

