毎年、4月が迫るとある衝動に駆られてしまう。「ああ、餅が食べたい」。年始に実家で味わい、持ち帰った餅を食べ尽くして2カ月ほどたったタイミングだからか―。そんな自身の餅好きを再確認したら、自然と足が向かうのが香川県高松市常磐町のお好み焼き・鉄板焼き「みらく」だ。


表面がパリッ、中がふんわり。餅の食感がたまらないやきもち焼き

表面がパリッ、中がふんわり。餅の食感がたまらないやきもち焼き


 お目当ては、創業した約75年前からの名物「やきもち焼き」(550円)。少し大きめの切り餅に牛肉、エビ、ネギを乗せ、鉄板の上で餅の表面がパリッ、中がふんわり焼き上がったら、特製のしょうゆだれで味付けする。ぜいたくな具材と砂糖じょうゆでいただく焼き餅というイメージだが、なんと言っても餅の伸びや柔らかさが別格だ。
 実はこの餅、明治時代創業で高松市民に親しまれてきた老舗餅店「ヱビスヤ本店」(同市片原町)から仕入れていた。しかし、同店が2月末で閉店。現在は「よそのを使ってはあの食感は生まれない」と、同店で手ほどきを受けた店主、佐々木隆さん(64)が手仕込みしている。
 老舗のコラボが生み出すトキワ街の隠れた名物が、これからも味わえると分かって一安心。「餅の摂取不足」に悩んだ時の供給源は今後も安泰だ。ただ、店を出た瞬間「お好み焼きも食べればよかった」と少し後悔。こりゃ、次の訪問は早くなりそうだ。



(四国新聞・2026/03/27掲載)

お好み焼き・鉄板焼き みらく


所在地 香川県高松市常磐町1-2-1
営業時間 11:00~14:00、17:00~21:00(土日は11:00~20:00)
定休日 水曜
TEL 087-833-7260


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