香川県三豊市豊中町の四国霊場70番札所・本山寺(長田実生住職)は、25日~5月17日に本尊の馬頭観音を模した前立仏(まえだちぶつ)を開帳する。本尊、前立仏とも非公開の秘仏だが、2026年の干支(えと)の午(うま)にちなみ特別に一般公開する。


特別公開される本山寺の前立仏の絵(腰塚勝也さん制作、同寺カレンダーより)

特別公開される本山寺の前立仏の絵(腰塚勝也さん制作、同寺カレンダーより)


 馬頭観音は頭上に馬の頭を配し、観音像には珍しく憤怒の相を表した仏。助けを求める人の前には馬のように早く現れ、厳しい表情で煩悩を打ち払い、病気平癒、厄よけなど幅広い御利益があるとされる。牛馬をはじめとする家畜や、現代ではペットの安全や冥福を願う人からも信仰を集めている。
 馬頭観音を本尊とするのは、四国霊場では同寺だけで、空海が彫ったと伝わる。1906(明治39)年を最後に開帳されていないが、江戸時代末期に京都の仏師・北川運長が本尊の姿をそのまま写した前立仏がある。三面八臂(さんめんはっぴ)の姿をしており、こちらも普段は非公開で、公開されるのは2023年の同寺五重塔の落慶記念行事以来となる。
 長田住職は「午年をご縁に、ぜひ多くの人に足を運んでいただきたい」と話している。
 開帳時間は午前9時~午後4時。拝観料700円。10月31日~11月23日にも開帳を予定している。

(四国新聞・2026/04/21掲載)



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