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シール集めて楽しく遍路 香川県内20札所で異なる絵柄 霊場会と四電送配電 「電子お守り」アプリ連動
四国遍路の新たな楽しみ方を提案しようと、四国八十八ケ所霊場会讃岐部会と四国電力送配電(香川県高松市)が「電子お守り」サービスを開始した。参画する香川県内の20札所で各寺にちなんだオリジナルキャラクター入りのお守りシールを販売。同社が提供するお遍路サポートアプリとも連動し、シール裏面のQRコードからアプリ内でも“電子お守り集め”を楽しむことができる。
アプリ名は「遍路のあかり+プラス」。電柱を活用したサービスとして2018年に提供を開始した。霊場や遍路道周辺の電柱に情報源となる発信機(ビーコン)を設置しており、アプリをダウンロードしたスマートフォンなどを持ってビーコン近くを通過すると、さまざまな情報が取得できる。
札所や立ち寄りスポットの紹介に加え、札所への訪問回数が記録される「遍路アルバム」や、歩数計と連動し、アプリ内で疑似巡礼が楽しめる「バーチャルお遍路」など機能を充実させており、電子お守りもそうした流れの中で新たに企画した。
取り組みに参画したのは66番札所・雲辺寺(徳島県三好市)から88番札所・大窪寺(香川県さぬき市)までのうち計20寺。本尊のほか、74番札所・甲山寺(香川県善通寺市)はウサギ、82番札所・根香寺(香川県高松市)は牛鬼、84番札所・屋島寺(香川県高松市)はタヌキといった具合に各札所でモチーフを決め、それぞれオリジナルキャラクターを制作。1枚500円で販売するお守りシールにした。
キャラクターをデザインしたのは、「YUKI」として活動するイラストレーターの赤岩有希さん(41)=高松市=。いずれも親しみやすいタッチで仕上げており、「子どもや若い人の中には四国遍路に距離を感じてしまう人も多い。キャラクターをきっかけに興味を持って、気軽に札所まで足を運んでもらえたら」と話している。
シールには「健康長寿」「家庭円満」「財運向上」といった御利益も書かれており、裏面のQRコードを読み取ると、アプリ内に電子お守りのコレクションが可能。同じ札所のシールお守りを複数回購入・読み取れば、アプリ内では巡礼回数に応じて色が変化する納め札のようにお守りの背景色が変わり、全20種類を集めれば、特別な電子お守りもダウンロードできるなどコレクター心理をくすぐる仕掛けも詰め込んだ。
86番札所・志度寺(香川県さぬき市)の十河瑞澄副住職は「お遍路さん以外にも札所を巡ってもらう一助になればうれしい」と話している。
(四国新聞・2026/05/06掲載)

