香川県内有数のハナショウブの観賞スポット「かわつ花菖蒲(しょうぶ)園」(香川県坂出市川津町)が、6月1~14日の一般開放を最後に閉園する。物価高騰に伴う管理費などの拡大や駐車場不足による違法駐車の増加などを理由として27日、市が発表した。一般開放の期間中は例年、1万人前後が来場する人気行事だが、1992年の開始から35年目で幕を閉じる。


今年で一般開放を終えるかわつ花菖蒲園=香川県坂出市川津町

今年で一般開放を終えるかわつ花菖蒲園=香川県坂出市川津町


 同園は、市が川津浄水場内で使用休止となった四つのろか池(計約1300平方メートル)を整備し、委託業者がハナショウブを管理。かつては100種類近く、計約3万本を植え、6月前半の一般開放を続けてきた。
 市によると、資材や肥料などを調達する維持管理費や、人件費高騰に伴う警備委託料が増加。これまで限られた事業費の中で植栽の面積や本数を減らして対応し、現在は89種類計約1万1千本を植栽しているが、今後も同規模の開催を続けるには経費負担が大きく、閉園の主因となった。
 来場者は令和に入り、年平均約9900人で推移している。期間中は1日で2千人近い来場となることもあり、市が周辺に確保している駐車場が不足。違法な路上駐車が増え、近隣住民らから苦情が寄せられていることも考慮した。
 この日会見した有福哲二市長は「花菖蒲園は長い歴史があり、多くの人が楽しみにしてくれている。ただ維持するには費用負担が大きく、マンパワーも不足している。いろいろな視点から考えて、今回を最後とした」と理解を求めた。
 今年の一般開放は各日午前9時~午後4時。市によると、開花状況はやや遅れており、期間後半の8日以降が見頃としている。

(四国新聞・2026/05/28掲載)


かわつ花菖蒲園



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