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多彩な筆致、表現豊か 高松市美 新収蔵作品中心に24点
香川県高松市紺屋町の市美術館で、2025年度の新収蔵作品を中心に紹介するコレクション展「描いて、つくる」が開かれている。今展では絵画など8作家24点の作品を展示。多彩な筆使いによって生み出される線質や色彩に触れることができる。28日まで。
現代美術家・石田尚志による「同じ大きさの窓」は自身のアトリエにある窓をモチーフにした油彩画。青や紫、黒などの絵の具を塗り重ね、時間によって変容する光を表現した。絵画を連続的に撮影した映像作品を得意とする石田の手法が垣間見える作品となっている。
「スーパーリアリズム」という写真のような細密な表現で知られる上田薫の「流れT」は、真上から捉えた川の水面(みなも)を画面いっぱいに描いた。水の揺らめきや影が映る様子は、離れて見ると写実性を感じる一方、近づくと細やかな色彩の重なりによって表現されていることが分かる。またキャンバスを四つに分割することで余白を与え、見る者が想像を膨らませることができる。
さらにエントランスホールには、鴻池朋子が手がけた2匹のオオカミが絡まり合った樹脂製のベンチ「Wolf Bench」(ウルフベンチ)が追加された。同館では茶色や灰色、白黒で毛並みが描かれた同じシリーズの作品を2022年から展示。「Wolf Bench-Takamatsu」と名付けられた今作は、植物や虫など同館のために描き下ろされたデザインで、実際に座って楽しむことができる。
担当学芸員は「繊細さやダイナミックさなど、作家によって異なる筆の運び方に注目して」と来場を呼びかけている。
入場料は一般200円ほか。6日午後2時から、学芸員によるギャラリートークがある。問い合わせは高松市美術館、電話087-823-1711。
(四国新聞・2026/06/04掲載)

