四国村ミウゼアム(香川県高松市屋島中町)内の四国村ギャラリーで、四国村開館50周年の特別企画展「祈りのかたち 金銅仏・石仏・木彫仏」が開かれている。古代中国の貴重な仏像など約50点を展示、荘厳な美しさを目にすることができる。7月26日まで。


6世紀前半の制作とされる菩薩立像

6世紀前半の制作とされる菩薩立像


 仏像はいずれも、四国村創設者でカトーレック創業者の故加藤達雄さんのコレクション。五胡十六国時代(304~439年)や唐時代(618~907年)に作られた金銅仏・石仏を中心に、インド北部のクシャン朝時代(1世紀頃~3世紀)のガンダーラ仏、平安時代の日本の木彫仏を展示した。
 このうち6世紀前半の菩薩(ぼさつ)立像は、光背を含めた高さ27センチと当時としてはひときわ大きな金銅仏。全体に施された金メッキがほぼ当時のまま残り輝きを放っているほか、穏やかな表情や厚手の衣、手に持ったハスの花の茎までもが精緻に表現されている。
 古代インド・マトゥラーで制作された1世紀のナーガニー(龍女神)像(高さ164センチ)も特別出品。仏像出現以前の大型神像とされ、豊満な肉体は豊穣(ほうじょう)や生命力を表している。
 このほか7体の仏像が横並びに連なった七連仏、釈迦(しゃか)如来と多宝如来が並ぶ二仏並坐像(にぶつびょうざぞう)などもあり、仏像の歴史的変遷をたどることができる。
 入場料は大人1600円ほか。火曜休館。問い合わせは四国村ミウゼアム、電話087-843-3111。

(四国新聞・2026/06/04掲載)



関連情報