扉の外にまで炭の香りがふわり。この香ばしい感じがたまらない。
 焼き魚を食べたくなると、自然と足が向かう。高松市美術館のすぐ南にある「季節料理 どちらいか」。店名は阿波弁などで「こちらこそ、どういたしまして」の意味。徳島出身の店主が店を構えて11年。開店直後から混み合う人気ぶりだ。


炭火で焼き上げたサバの塩焼き定食。主役のサバはボリューム満点

炭火で焼き上げたサバの塩焼き定食。主役のサバはボリューム満点


 さて、どうする。シャケの幽庵(ゆうあん)焼き、本日の焼き魚のアユも捨てがたいが、きょうは王道、直球勝負。「サバの塩焼き(1300円)で」。
 串を通した魚の切り身を、店主が炭火の上に手際よく並べていく。備長炭に脂が落ちるたびに上がる炎と煙。なるほど。うまみを閉じ込める「魔法」ってやつか。
 「お待たせしました」。きたきた。って、サバ、でっか。大人の手のひらよりでかい。うん、皮もかなりパリッ。身は肉厚。脂も乗ってる。期待を裏切らない味だ。炭火、恐るべし。



 羽釜で炊いた白米との相性の良さは抜群。うまい魚を白いメシで追いかける。とまらん。ご飯のおかわりは1杯無料。2杯目がある幸せをかみしめる。味がしみしみのおから、卵焼き、みそ汁、漬物、全部がおいしい。日本食、最高だ。
 大満足で会計へ。「ありがとうございました」。送り出してくれる店主の声。こちらこ…いや、ここは感謝を込めて。どちらいか。

(四国新聞・2026/07/10掲載)

季節料理どちらいか


所在地 香川県高松市鍛冶屋町1-8
営業時間 午前11時半~午後1時半ラストオーダー、午後6時~同10時
定休日 日曜
TEL 087-851-9105


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