優しいタッチ、心情映す まんのう 村井知之さん(坂出)個展
香川県仲多度郡まんのう町中通のことなみ未来館で、坂出市の美術家村井知之さん(52)の個展「エピカ」が開かれている。優しいタッチの線や色で表現した作品約180点が並び、作家の心情を映し出す空間が広がっている。10月12日まで。
村井さんは絵画のほか、楽器や身体的な手法も駆使して創作活動を展開。芸術士として県内外の保育施設でワークショップを行うほか、大学や企業での講演、研修も手がけている。
本展のメインはデジタルの平面作品「エピカ・シリーズ」。自身と対話するように手を動かすことで自然と形になったといい、伸びやかな線と色彩で人物が並んだような描写が見て取れる。30年ほど前、心がふさぎ込んだ時に絵を描くことで「光が差した」経験から名付けたという。
ほかに、新型コロナウイルス下で緻密に線を重ねて描いた抽象画や、封筒やメモ用紙をねじって人の形にした造形作品も紹介している。村井さんは「私の場合は絵を描くことで救われたが、生活の中で自分の深部に刺さって感動する体験を大切にしてほしい」と話している。
開場は午前10時から午後4時まで。火曜休廊、入場無料。
(四国新聞・2026/09/29掲載)

