四国学院大の演劇コースの学生による舞台公演「平家物語REMASTER」が、香川県善通寺市文京町の四国学院大ノトススタジオで開かれている。監修は京都の劇団「木ノ下歌舞伎」主宰の木ノ下裕一(34)。歌舞伎や能で上演される平家物語の名シーンを現代風に仕立て、運命に翻弄(ほんろう)される若者の姿を描く。14日まで。


公演に向けて稽古に励む学生(3日撮影)=善通寺市文京町、四国学院大ノトススタジオ

 プロの舞台人が滞在して集中指導する同大のプログラムの一環。歌舞伎の演目を現代の切り口で上演している木ノ下と、同大准教授で演出家の西村和宏(46)がタッグを組んだ。出演とスタッフは全て学生が担っている。

 今作は那須与一の「扇の的」や源義経の「八艘(はっそう)飛び」など一ノ谷の戦いから壇ノ浦の戦いまでをメインに描く。平家物語の原文の「語り」と現代語のせりふを用いることで理解しやすくしている。

 脚本は木ノ下が手掛け、事前に屋島の古戦場などでフィールドワークを行った学生と一緒に練り上げた。木ノ下は「現代にも通じる若者のドラマ。滅びの切なさ、語られる言葉の美しさを味わってほしい」と話している。

 12日までは午後7時、13日は同5時、14日は同2時開演。入場料は一般1200円ほか。21日は愛媛県内子町の内子座で行う。問い合わせは四国学院大パフォーミング・アーツ研究所、電話0877(62)2324。

『平家物語 REMASTER』 四国学院大学ノトススタジオ


所在地 香川県善通寺市文京町3-2-1
公演期間 2019/7/10~2019/7/14
10日・11日・12日 19:00~
13日 17:00~
14日 14:00~
(受付は開演の60分前、開場は開演の20分前)
TEL 0877-62-2324

ノトススタジオ



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