香川県琴平町出身の漫画家・画家の和田邦坊(1899~1992年)の木版画を紹介する展示会が、6日から坂出市駒止町のかまどホールで開かれる。歴史上の人物や動物をモチーフにしたユニークな版画作品のほか、版木も含め約70点が並び、邦坊の画業の一端に触れることができる。28日まで。


べん慶

べん慶

 和田邦坊の生誕120周年を記念して同市の名物かまどが開催。邦坊は同社の商品パッケージのデザインを手掛けたほか、1951年から開かれている「かまど茶会」も発案した。同展では茶会の土産物として邦坊が手掛けた木版画の飾りうちわと色紙を紹介。版木を公開するのは初めてという。

 約40点ある木版画のうち「べん慶」は同社の紙袋のデザインでおなじみ。よろいと太刀を身に着けた赤い顔の弁慶が豪快なタッチで描かれており、強いインパクトがある。「蛙(かえる)の嫁入り」は、かごに乗った蛙の新婦と、ミミズや蜂を携えた従者の行列をユーモラスに描いている。

 このほか、邦坊が手掛けた同社ののれんや浴衣も展示。13、14、21日は午後2時から高松市の尾形恭介による版画刷りの実演がある。

 入場料は一般500円ほかで「べん慶」がデザインされたエコバッグをプレゼント。問い合わせは同ホール、電話0877(46)2178。

かまどホール


所在地 香川県坂出市駒止町1-3-4
営業時間 10:00~18:00
休館日 毎週月曜日・入れ替え日
TEL 0877-46-2178


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