殿様の日常垣間見る 県立文書館で書状展 5日から
高松市林町の県立文書館で、同館が収蔵する藩主の書状を集めた企画展「讃岐を治めたお殿様の手紙」が5日から開かれる。高松藩や丸亀藩など歴代藩主の公私にわたる内容が記されており「殿様」の日常をうかがい知ることができる。9月8日まで。
同館の開館25周年を記念したもので、収集した約12万点に上る古文書の中から江戸期の27点を展示。生駒藩、丸亀・多度津藩、高松藩の3部に分けて紹介している。
このうち多度津藩初代藩主・京極高澄(高通)が丸亀藩の家老に宛てた書状には、芝居見物の日程や待ち合わせ場所を確認する記述があり、藩主の私的な日常が垣間見える内容。高松藩5代藩主・松平頼恭(よりたか)の長さ約2メートルにわたる書状には、8代将軍徳川吉宗の葬儀で警護に当たった際の心情がつづられているほか、米価の下落を憂う記述もある。
入場無料。7日は展示資料を解説する講座を開く。問い合わせは同館、電話087(868)7171。
(四国新聞・2019/07/04掲載)
香川県立文書館
所在地 | 香川県高松市林町2217-19 |
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営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 月曜日、国民の祝日、年末年始、資料整理日 |
TEL | 087-868-7171 |