愛知県東栄町を拠点に国内外で活躍するプロの和太鼓集団「志多(しだ)ら」が12月8日、全国ツアー「いのちの力」の高松公演を行う。本番を前に出演者らが高松市中野町の四国新聞社を訪れ、高松市出身のメンバー奥村唯さん(20)が「見る人に衝撃を与える演奏を届けたい」と意気込みを語った。


公演を前に意気込みを語る(左から)鬼頭孝幸さん、奥村唯さん、吉田章彦さん=高松市中野町、四国新聞社


 志多らは1988年に結成。日本全国のほか欧米やアジアなどで、これまでに約6千回のステージを披露。公演PRに訪れたのは、2017年に入座した奥村さんと、志多らのリーダー吉田章彦さん(33)、副リーダーの鬼頭孝幸さん(31)の3人。

 「いのちの力」は7月の愛知公演を皮切りに20年3月までに全国10カ所を巡る公演で、高松は8カ所目。和太鼓の輪を広げようと公演地の太鼓集団との共演を取り入れており、高松公演には奥村さんが志多ら入座まで所属していた高松市の「夢幻の会」と、三豊市の「響屋(おとや)」の二つの太鼓集団が登場する。

 パフォーマンスは「原点回帰」をテーマに、自然や生命を表現した志多らの代表曲を中心に2部で構成。中でも終盤に演奏する「煮渕(にえぶち)」は志多らのおはこで、川の小石が長い時間をかけて巨岩を浸食する様子をリズムの緩急や太鼓の激しさで表現しているという。

 本番に向け吉田さんは「客席を巻き込む演奏もあり、皆さんを元気にしたい」、鬼頭さんは「日本の伝統文化を軸に新たな表現に取り組んだステージを見てほしい」と語った。

 公演は16:30から高松市玉藻町のレクザムホール小ホール。入場料は一般4千円(前売り3500円)ほか。問い合わせは奥村さんの父で夢幻の会主宰の奥村文浩さん、電話090-3183-0100。

(四国新聞・2019/11/21掲載)

全国ツアー「いのちの力」高松公演


会場 香川県高松市玉藻町9-10(小ホール)
公演 16:30
入場料 一般4千円(前売り3500円)ほか
TEL 090-3183-0100(奥村さんの父で夢幻の会主宰の奥村文浩さん)


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