人と山の関わりたどる 高松市歴史資料館・27日まで
香川県内の山をテーマにした収蔵品展「高松山ものがたり」が、高松市昭和町の高松市歴史資料館で開催中。高松平野に点在する山を中心に、多彩な切り口から讃岐の山と人との関わりをひもといている。27日まで。
収蔵品展「高松山ものがたり」は普段何気なく見ている山への理解を深めてもらおうと開催。同館が収蔵する巻物や書物のほか、県内の神社仏閣から借り受けた軸や資料など約100点を10のテーマに分けて紹介している。
このうち「高松の山」では、屋島と石清尾山、久米山を中心に解説。江戸時代の軸「屋島寺縁起絵」には同寺やその前身に当たる小さな堂宇が描かれており、屋島にまつわる歴史が読み取れる。石清尾山に立つ石清尾八幡宮の境内の殺生を禁じた「細川家制札」からは、南北朝時代の守護大名細川頼之と同八幡宮とのつながりがうかがえる。
山から採れた資材に焦点を当てた「山と石」では、石そのものや石造物、石工用具などを展示。鷲ノ山(同市国分寺町)で採れる安山岩「鷲ノ山石」は軟らかく加工しやすいことで知られ、古墳時代には石棺として用いられていたという。江戸時代以降は灯籠や彫刻物にも使われており、人々の生活に広く取り入れられていた様子が見て取れる。
金比羅信仰と関わりが深い象頭山や讃岐富士と称される飯野山など県内の有名な山を取り上げた巻物や書物のほか、山に関する伝説をパネル形式で紹介するコーナーもある。
入場料は一般200円ほか。問い合わせは高松市歴史資料館、電話087-861-4520。
(四国新聞・2019/12/12掲載)
高松市歴史資料館 収蔵品展「高松 山ものがたり」
会場 | 香川県高松市昭和町1-2-20(高松市歴史資料館) |
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展示期間 | 2019/11/16(土)~12/27(金) |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
入場料 | 一般200円、大学生150円、高校生以下無料 ほか |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌平日) |
TEL | 087-861-4520 |