香川県善通寺市の総本山善通寺(菅智潤法主)で12月11日、東院金堂にある本尊・薬師如来坐像(ざぞう)の「お身ぬぐい」が行われた。作務衣(さむえ)姿の僧侶ら13人がはたきやはけを使い、1年分のほこりやすすを払い落とした。


本尊・薬師如来坐像のほこりを払う僧侶=香川県善通寺市、総本山善通寺

本尊・薬師如来坐像のほこりを払う僧侶=香川県善通寺市、総本山善通寺


 お身ぬぐいは初詣客を迎える新年に向け、毎年末に実施している。本尊は仏師・北川運長の手によって1700年に完成した木像。台座や後ろの光背を含めて高さは約6・6メートルある。

 この日は法要を行った後、身を清めた僧侶らが竹の先に和紙を付けた長さ約4メートルの特製のはたきで、本尊の顔や光背にたまったほこりを丁寧に払った。薬師如来の法衣のしわなどの細部は小さなはけを使い、2時間ほどかけて全体を清めた。

 総本山善通寺の安藤誠啓広報・信徒主任は「きれいな姿のご本尊で新年に多くの参拝客をお迎えしたい」と話した。

 総本山善通寺では無病息災を祈願する法要「星供(ほしく)」を冬至の22日から来年の節分まで毎日営む。新年最初の法要「修正会(しゅしょうえ)」は元日0:00から行う。

(四国新聞・2019/12/12掲載)


総本山善通寺

総本山善通寺


所在地 香川県善通寺市善通寺町3-3-1
拝観時間 7:00~17:00(本堂)
TEL 087-62-0111


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