丸亀市は12日、丸亀城の石垣復旧事業の情報発信拠点として、崩落現場近くの城内に「石垣復旧PR館」をオープンした。復旧工事の概要や進ちょく状況などについて説明するパネルを展示するほか、来館者が屋上に上がって工事の様子を見学することができる。


丸亀城の石垣復旧工事の情報を発信するPR館=丸亀市一番丁


 PR館は、市民や観光客らに石垣の修復の現状について伝えるのが目的で、現場見学会の会場にも使用する。プレハブ平屋、床面積は約60平方メートル。展示内容を説明するため常時配置する案内係やプレハブのリースなどにかかる維持管理費は年間約1千万円。

 パネルでは、石垣の崩落状況や復旧工事の情報に加え、丸亀城の歴史や石垣の築き方などを紹介。このほか、館内には生駒時代や京極時代の瓦などの出土品、石工の道具も展示した。展示内容は工事の進ちょくに合わせて更新する。

 また、石を模した発泡スチロールを用意し、市のマスコットキャラクター「とり奉行 骨付じゅうじゅう」が石を積み直す絵のパネルの隣で、同じポーズで写真を撮影できるコーナーを設置。城内のスタンプラリーのスタンプ台も配置し、立ち寄りやすいようにした。年中無休。開館時間は9:00~16:30。

 この日はオープニングセレモニーがあり、梶市長や内田俊英市議会議長らがテープカットをした。市長は「多くの人に見守り、応援していただきながら、一日も早い復旧に向けて工事を進めたい」と述べた。

 丸亀城の石垣は昨年、大雨の影響で南西部が大規模に崩落。市は2023年度末までの完成を目標に復旧事業を進めている。

(四国新聞・2019/12/13掲載)

丸亀城


所在地 香川県丸亀市一番丁
開館時間 9:00~16:30
休城日 なし
TEL 0877-22-0331(丸亀市観光協会)


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