服と人の関わり描く　劇団プチミュージカル公演　22日・高松

　さぬき市を拠点に活動する「劇団プチミュージカル」（代表・山崎恒人）の第62回公演「あなたが一番似合う場所」が22日、高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで上演される。今作は人と服との関係がテーマ。一点物の服作りに取り組む中で、自分が輝ける生き方を見いだしていく子どもたちの姿を描く。

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　劇団プチミュージカルは1984年に活動をスタートし、98年には宝塚ミュージカルコンクールでプロ劇団を抑えて優勝した実績がある。舞台には5歳から80代まで県内の約70人がキャストやスタッフとして参加。吉田愛服飾専門学校（高松市）が衣服貸し出しなどで協力した。

　今作は長尾小講師の白川恵介（61）が脚本と音楽を担当。リフォームして受け継がれる東北地方の毛織物「ホームスパン」の服に白川が感銘を受けたのがきっかけで制作した。ブティックやオーダーメードの現場も取材するなど7年かけて構想を練ったという。

　作品は、ミシンを車に積んで全国を巡る「旅する服屋」が、子どもたちに服作りの魅力を伝える物語。子どもたちは試行錯誤する中で服が自分を表現し、勇気を与えることを学んでいく。個性あふれる自作の衣装を披露するファッションショーは必見だ。

　白川は「与えられたものではなく、自分に適した服や居場所を探す大切さを伝えたい」と話している。

　かがわ文化芸術祭2019の参加公演。17:30開演。入場料は2千円（前売り1800円）、ペア券は前売りのみで3千円。来年2月9日17:30から三木町の町文化交流プラザでも上演。問い合わせは劇団プチミュージカル事務局、電話0879-42-3567。

（四国新聞・2019/12/19掲載）

第62回公演「あなたが一番似合う場所」

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