世界で活躍するテノール歌手に共感した県内の声楽家らが集まって欧州の音楽を追究する団体「Glucksschwein(グリュックスシュヴァイン)」が22日、観音寺市観音寺町のハイスタッフホールで初のクリスマスコンサートを主催する。声楽家でGlucksschweinの指揮と指導を務める前田昭和は「心地よく重なる歌声を届けたい」と意気込んでいる。


22日の本番を前に、練習に熱が入る「Glucksschwein」のメンバー=高松市片原町、市生涯学習センター


 Glucksschweinは世界各地の歌劇場で公演したドイツ出身のテノール歌手で、鹿児島国際大教授のウーベ・ハイルマンに共感した前田が中心となって県内の声楽家や音楽を学ぶ学生などに呼び掛け、県の文化芸術振興を目指し2017年に結成。今年5月には子どもの音楽教育を推進しようとユース部門を新しく設け、4歳から60代までの約40人が研さんを重ねている。Glucksschweinはこれまでにハイルマンから直接指導を受けたほか、一部のメンバーがハイルマンのツアー公演で共演するなど関わりを深めている。

 コンサートはキリストの誕生にまつわる11曲を集めた「キャロルの祭典」で幕開け。14世紀ごろの中世英語やラテン語で、荘厳な響きを聴かせる。ほかに英国の少年合唱団のオリジナル曲「生命の奇跡」や、同団のメンバーが編曲したクリスマスメドレーなどを編成を変えながら全て原語で披露する。公演時間は約1時間。

 開演時間は11:00と14:00。会場は小ホール。入場料は一般千円ほか。問い合わせはGlucksschwein事務局、電話080-3926-7236。

(四国新聞・2019/12/19掲載)

Glucksschwein クリスマスコンサート


所在地 香川県観音寺市観音寺町甲1186-2(小ホール)
開演時間 11:00と14:00
TEL 080-3926-7236


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