漆芸の表現、幅広さ伝える　善通寺、作家３人の作品展

　香川県善通寺市大麻町の灸まん美術館ギャラリーで17日、香川を拠点に活動する漆芸作家3人の作品を紹介する展示会「インスピレーションの図鑑」が始まった。漆芸の表現の幅広さを感じさせる力作が並び、来場者を楽しませている。21日まで。

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　3人は、いずれも2017年に県漆芸研究所を修了した亀井あゆみさん（33）＝綾川町＝、井上悦子さん（34）＝高松市＝、山下加奈さん（31）＝高松市＝。「日常の中で感じたときめき」をテーマに制作した7作品を展示している。

　亀井さんが手掛けた約1メートル四方の壁面装飾「真夜中のカーニバル」は花をデザインしており、その生命力や美しさを伝えている。井上さんはハート形に近いトマトから型を取り、黒や赤色で塗った遊び心のあるオブジェなどを出展。山下さんの壁面装飾「求愛行動」は、雄しべが集まって風に揺れている様子を蒟醤（きんま）の技法で表現している。

　3人は「それぞれが感覚を大切にしながら自由に制作した。作品を見てひらめきなどを得てもらえれば」と話している。

（四国新聞・2021/09/18掲載）

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灸まん美術館

灸まん美術館

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