香川県さぬき市多和の四国霊場88番札所・大窪寺の近くで、高山植物のシャクナゲが見頃を迎えている。淡いピンク色の花がかれんに咲き誇り、訪れた人を楽しませている。


見頃を迎えて咲き誇るシャクナゲ=香川県さぬき市多和

見頃を迎えて咲き誇るシャクナゲ=香川県さぬき市多和


 花をつけているのは、大窪寺から南東へ徒歩5分ほどの山の斜面。門前で飲食店を営む井川義雄さん(72)の亡き父が、約45年前に斜面を切り開いて植栽したのがきっかけで、現在は約2千株が植えられている。
 井川さんによると、今年は春先の気温が高かったため、例年より早い10日ごろから日当たりの良い場所から順次開花している。「昨年は裏年だったが、今年は花つきがいい。新型コロナウイルスも落ち着いてきた。観賞して心を癒やしてもらえたら」と話している。
 好天に恵まれた17日は家族連れやグループらが来訪。ゆっくりと歩を進めながら、大きいもので直径20センチ近い大輪の花をめでていた。坂出市の30代女性は「色がきれいで華やか。癒やされた」と笑顔を見せていた。
 花は今月いっぱい楽しめる見込み。

(四国新聞・2023/04/18掲載)



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