香川県高松市飯田町の岩田神社で、フジの花が見頃を迎えている。薄紫色の花が風に揺れ、境内にすがすがしい趣を漂わせている。見頃は今月末ごろまで。


境内を薄紫色に彩る孔雀藤=香川県高松市飯田町、岩田神社

境内を薄紫色に彩る孔雀藤=香川県高松市飯田町、岩田神社


 岩田神社のフジは樹齢約850年超で、1971年に県の自然記念物に指定された。1本の幹からフジ棚いっぱいに枝を広げた姿の雄大さから「孔雀藤」と呼ばれ、地域住民らに親しまれている。
 境内では高さ2メートルのフジ棚から長短さまざまな房が垂れ下がり、淡い紫色のカーテンが広がったかのような光景が楽しめる。大勢の見物客が朝から訪れ、スマートフォンやカメラを向けて写真に収めている。
 同神社では30日まで恒例の藤まつりを開催。宵宮は25日午後6時から、本宮は26日同2時から行われるほか、土日を中心にコンサートや茶会などのイベントもある。期間中は午後6時半から午後8時半までライトアップを実施している。
 孔雀藤は樹勢の衰えが懸念されており、地元の弦打校区コミュニティ協議会が接ぎ木を行い、2015年度に地区内の小学校や公園などに植樹。地域ぐるみで子孫の育成に取り組んでいる。

(四国新聞・2023/04/22掲載)



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