香川県東かがわ市引田の安戸池に、変わり種のこいのぼり「ブリのぼり」が、お目見えした。コイに代わって地元特産のブリやハマチが取り付けられており、風を受けて気持ちよさそうにたなびいている。



 ブリは、稚魚から成魚になるにつれて呼び名が変わる出世魚で、縁起物として知られる。地域によって名称は異なるが、大きさによってモジャコやツバス、ハマチ、メジロ、ブリなどと呼ばれている。
 ブリのぼりの設置は、引田漁協が生産している地域ブランド「ひけた鰤(ぶり)」や、安戸池がハマチ養殖発祥の地であることなどをPRしようと、市が2021年から端午の節句の時季に合わせて行っている。今年は22日から掲揚した。
 設置場所は同池にあるタイ釣り体験などが楽しめる体験学習館「マーレリッコ」の桟橋。のぼりは布製で、空を泳いでいるのは3匹。一番大きい長さ2メートルのものがブリ、1・5メートルがハマチ、1・2メートルがツバスという設定になっている。
 市は「子どもの健やかな成長を願いながら、ぜひ家族で見ていただけたら」としている。
 設置期間は5月末までの午前9時~午後4時。同館に入らなくても見ることができる。休館日の火曜と雨天時は掲揚しない。

(四国新聞・2023/04/30掲載)



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