香川県小豆郡小豆島町安田の農園で、ミモザと河津桜がそろって咲き誇り、訪れた家族連れらが、黄色とピンクの花が織りなす春の雰囲気を一足早く楽しんでいる。見頃は3月初めごろまでという。


濃いピンク色の河津桜と黄色いミモザの花が咲き誇る農園で一足早く春の雰囲気を楽しむ家族連れ=小豆島町安田


 オーストラリア原産のミモザは黄色く小さな綿のような花を無数に咲かせ、早咲きで知られる河津桜は濃いピンク色の花を付けるのが特徴。農園の担当者は「今年は2月以降日中の気温が高めに推移し、どちらの花も例年より2週間程度早く今月中旬から咲き始めた」と話す。
 農園はしょうゆなどを製造するタケサン(同町)の所有地。オリーブなどを栽培する約1万3千平方メートルに、ミモザ23本、河津桜21本を植えている。ミモザと河津桜が向かい合って並ぶ一角では、青空をバックに、黄色とピンクの花が重なり合うように咲いており、観光客らが「色合いが本当にきれい」などと歓声を上げながら写真を撮るなどしている。
 24日に大阪市から家族4人で訪れたモデルの阪本智子さん(35)は「2月なのに黄色もピンクも鮮やかで、全身で春を感じられる。みんなで楽しめて良かった」と笑顔で話していた。
 農園は国道436号の橘トンネル西側約500メートル付近。一般開放は午前8時から午後5時まで。3月2日午前9時から午後3時までは同所でミモザとオリーブを使ったブーケ作りのワークショップやキッチンカーなどが並ぶ「春の農園感謝祭」を開催する。

(四国新聞・2024/02/27掲載)



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