香川県善通寺市の四国霊場75番札所・総本山善通寺で涅槃(ねはん)桜が見頃を迎え、薄いピンク色の花や独特の甘い香りが参拝客らを楽しませている。見頃は20日ごろまで。


見頃を迎え参拝客を楽しませている涅槃桜=香川県善通寺市、総本山善通寺


 涅槃桜は、1965年に真言宗善通寺派寺院・明正寺(愛媛県新居浜市)で発見された「ミョウショウジ」という品種。弘法大師空海の誕生1200年に合わせ、73年に同寺から贈られた。釈迦(しゃか)入滅の旧暦2月15日ごろに開花することから、涅槃桜と呼ばれている。
 境内には約20本が植えられており、今年は例年より3、4日ほど遅い今月初めに咲き始めた。参拝客らは華やかな花の写真を撮ったり、香りをかいだりして春を満喫している。
 東京都から坂出市の実家に帰省中の40代の女性は「すごくいい香り。両親が見たいと言うので初めて来たが、来て良かった」とうれしそうに話した。

(四国新聞・2024/03/17掲載)



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