香川県の山ガイド みんなで夏満喫を!
子どもたちが楽しみにしていた夏休みがいよいよ始まる。猛暑による熱中症には気を付けないといけないが、せっかくの長期休暇。家族そろって、また友人を誘ってキャンプなど夏のレジャーを満喫したい。香川県の人気スポットを紹介する。
竜王山・大滝山(高松市塩江町)
香川と徳島の県境に連なる讃岐山脈を代表する山で、竜王山の標高は県内最高峰の1059メートル、大滝山は3番目の高さの946メートル。「香川のみどり百選」にも選ばれている。山頂付近にはブナの原生林が残り、登山道を歩きながら雄大な自然を満喫できる。キャンプ場があるほか、麓の塩江温泉郷でリフレッシュするのもお勧め。8月31日にはホタルと文化の里公園で恒例の「塩江温泉まつり」があり、ステージイベントやバザーなどを楽しめる。
【メモ】高松自動車道高松西ICから車で約50分。問い合わせは塩江温泉観光協会、電話087-893-0148。
TaTuTa(タツタ)の森(綾川町枌所東)
柏原渓谷の棚田跡地などに整備した町営キャンプ場。綾川上流にあり、澄んだ空気と川のせせらぎを楽しめる。テラスにバーベキューコンロを持つコテージ(最大定員8人)7棟は、室内に温泉水のユニットバスやトイレ、ベッドを備えている。団体用には研修棟も。川岸に沿い、バンガロー5棟が並ぶ。テントサイトは14区画、日帰り客向けのデイサイト14区画も設置している。寝袋やバーベキューコンロなどはレンタルもできる。3カ月前から電話予約可能。ペットは不可。受け付けは午前8時半~午後5時。
【メモ】高松自動車道高松檀紙ICから車で約45分、府中湖スマートICから約40分。問い合わせは柏原渓谷キャンプ村、電話087-878-3340。
休暇村讃岐五色台キャンプ場(坂出市大屋冨町)
自然豊かな五色台の山頂に位置するキャンプ場で、オートキャンプサイトが33区画(1区画約100平方メートル)ある。うち4区画では、初心者も利用しやすいようテントとキャンプ道具、食事がセットの「手ぶらでキャンププラン」を用意している。気軽にバーベキューが楽しめる道具のレンタルと食材がセットの「手ぶらで日帰りBBQプラン」もある。休暇村本館には、瀬戸内の多島美を一望できる展望大浴場(日帰りは午前11時~午後4時)やプール(午前9時~午後5時、8月18日まで)もある。ネット予約は24時間対応。
【メモ】高松自動車道高松檀紙、坂出各ICから車で約40分。問い合わせは休暇村讃岐五色台本館、電話0877-47-0231。
飯野山(丸亀市・坂出市)
「讃岐富士」の愛称で親しまれる。標高は422メートル。登山口は丸亀市飯野町と同市飯山町、坂出市の計3カ所。讃岐平野や瀬戸内海を眺めながら、1時間程度で山頂にたどり着ける手軽さも人気で、子どもからお年寄りまで楽しめる。
特に飯野町からのルートは歩きやすいと評判。山を回るように登るため、景色の変化に富み、5合目付近は琴平・善通寺方面、7合目では讃岐山脈、9合目では瀬戸内の多島美や瀬戸大橋などが望める。登山口周辺には約70台収容の駐車場もある。頂上の巨石群も見どころの一つ。
【メモ】丸亀市飯野町の登山口までは高松自動車道坂出ICから車で約10分。問い合わせは丸亀市観光協会、電話0877-22-0331。
国営讃岐まんのう公園(まんのう町吉野)
国の名勝・満濃池に隣接し、自然豊かな約350ヘクタールの国営公園。8月12日まで「サマーフェスタ」として、段ボールクラフトや竹細工作りなど子ども向けの各種イベントを企画している。7月20日から8月4日までは、カブトムシを近くで観察できるカブト虫ランドがオープン。また、ふわふわモコモコとした緑葉が特徴的なコキア約6千本、黄色やオレンジ色、クリーム色などのヒマワリ7品種約8千本も楽しめる。いずれも見頃は7月下旬から。例年実施していたコキアの夜間ライトアップは行わない。
【メモ】高松自動車道善通寺ICから車で約25分。問い合わせは国営讃岐まんのう公園管理センター、電話0877-79-1700。
(四国新聞・2024/07/19掲載)