香川県の海ガイド みんなで夏満喫を!
子どもたちが楽しみにしていた夏休みがいよいよ始まる。猛暑による熱中症には気を付けないといけないが、せっかくの長期休暇。家族そろって、また友人を誘って海水浴など夏のレジャーを満喫したい。香川県の人気スポットを紹介する。
女木島海水浴場(高松市女木町)
高松港の沖合に位置する女木島。県内随一の海水浴場として知られる。水質が良く、弧を描く美しい砂浜が有名で、環境省指定の「快水浴場百選」に選ばれている。毎年多くの家族連れらでにぎわい、土、日・祝日などにはライフセーバーを配置。ライフジャケットの貸し出しも行う。
標高188メートルの山頂にある鷲ケ峰展望台から望む瀬戸内海の多島美は圧巻で、島内にあるアート作品を鑑賞したり、鷲ケ峰中腹にある鬼ケ島大洞窟を訪ねたりするのもお勧め。小旅行気分を満喫できそう。
【メモ】高松港からフェリーで約20分、女木港から徒歩で約10分。問い合わせは鬼ケ島観光協会、電話087-840-9055。
琴弾地海水浴場(直島町)
島の南部に位置する海水浴場。白い砂浜が弧を描くように広がり、遠浅で穏やかな波が打ち寄せる。隣接するふるさと海の家「つつじ荘」では、宿泊のほか、コインシャワーの利用も可能。直島つり公園では釣りざおの貸し出しや餌の販売もあり、気軽に海のレジャーを体験できる。
島内にはベネッセハウスや地中美術館など人気のアートスポットが多数あり、現代アート巡りを楽しめるのも魅力。レンタサイクルを利用して、心地よい潮風を感じながら島内を巡るのもお勧めだ。
【メモ】高松港から宮浦港行きフェリーで約1時間。港から町営バスで「つつじ荘」下車すぐ。問い合わせは町観光協会、電話087-892-2299。
オリーブビーチ(小豆島町西村)
小豆島最大の海水浴場。内海湾近くを通る国道436号沿いにあり、周囲の山々の緑や青い空、穏やかな海を船がゆっくりと航行する様子を眺めると気持ちが和む。全長約700メートルの砂浜には海の家が並び、シーカヤックやスタンドアップパドルボード(SUP)の貸し出しなどを行っている。20日には海の家周辺に内海湾の魚などを集めたミニ水族館を設置する。遊泳期間は8月末まで。ギリシャ風車がシンボルの観光スポット「小豆島オリーブ公園」から近く、内海湾対岸の田浦半島には小豆島出身の作家・壺井栄ゆかりの観光施設「二十四の瞳映画村」や「岬の分教場」がある。
【メモ】高松港からフェリーなどで小豆島へ。車で池田港から約10分、土庄港から約20分。問い合わせはプチホテル「サザンモースト」、電話0879-82-5878。
津田の松原海水浴場(さぬき市津田町)
3千本余りの松の群生が約1キロにわたって続き、白い砂浜とのコントラストが目を引く県内有数の海水浴場。12日に海開きを行い、海の家やシャワー室、沖合で休憩するための浮島が設置された。松原を散策しながら豊かな自然を感じるのも一興。今年は同海水浴場も区域に含まれる瀬戸内海国立公園の指定90周年に当たり、8月17日午後8時からは約3千発の花火が夜空を彩る記念花火大会が開かれる(荒天の場合は翌日に延期)。イルカと触れ合える日本ドルフィンセンターもほど近い。
【メモ】高松自動車道津田東ICから車で約10分。JR高徳線讃岐津田駅から徒歩約10分。問い合わせは市商工観光課〈087(894)1114〉。
父母ケ浜(三豊市仁尾町)
南北約1キロの海岸は潮が引くと最大で約400メートル沖まで干潟が現れ、潮だまりに風景や人物が鏡のように映り込む。「天空の鏡」「日本のウユニ塩湖」と呼ばれ、「映える」写真が撮れる絶景スポット。夏は海水浴場としてもにぎわう。周辺には個性的な飲食店が次々とオープン。6月にはサウナも。7月27日に地元のアーティストたちによる帽子のファッションショーがある。沖合にある無人島の大蔦島へは渡船が運航しており、海のレジャーやキャンプを楽しめる。最新情報は市観光交流局のホームページ。
【メモ】高松自動車道三豊鳥坂、さぬき豊中各ICから車で約20分。周辺駐車場のほかに約1キロ離れた臨時駐車場も。問い合わせは市観光交流局、電話0875-56-5880。
一の宮公園(観音寺市豊浜町)
夕日の名所として知られる遠浅の海水浴場で、ヤシの木が立ち並び、南国ムードを漂わせる。「恋人の聖地」に認定され、一の宮ドリームタワーの鐘を鳴らすと幸せになれるとも。園内にはキャンプ場、テニスコートなどがあり、バーベキューも楽しめる。キャンプ場の使用料は中学生以上350円、テント持ち込み料700円。海水浴場は市がシャワー設備を改修し、20日から使用できる。料金は3分200円。監視員がいないため、市は「遊泳する場合は十分注意を」と呼びかけている。
【メモ】高松自動車道大野原ICから車で3分。JR予讃線豊浜駅から徒歩12分。問い合わせは市豊浜コミュニティセンター海の家、電話0875-52-6640。
(四国新聞・2024/07/19掲載)