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初夏の夜に光の帯 小豆島でホタル舞う
香川県小豆郡小豆島町中山の殿川上流にある「中山ホタルの里」周辺で、ホタルが舞い始めた。川沿いの草や木の間で黄緑色の淡い光が明滅し、ふわりと柔らかな光跡を描く様子が山里の水辺を幻想的な雰囲気に包んでいる。
中山ホタルの里は、殿川ダム上流約1キロの場所にある。地元住民グループ「一粒の種」が、1992年から川底や草木の手入れ、ホタルの幼虫の放流などを続けており、ホタル観賞の名所として知られている。
代表の亘和彦さん(79)によると、今年は例年並みの今月15日に1匹目を確認。周辺の日中の気温が高く推移し始めた21日ごろから、徐々に飛び交う数が増えている。周辺では、ゲンジボタルとヒメボタルが6月中旬まで観察できるという。
26日は午後7時40分ごろから、水辺近くの草むらの中でホタルが光り始め、同8時過ぎには、50匹余りがタイミングを合わせるように光を明滅。山風に乗って飛ぶ際に描く光の帯が、訪れていた家族連れらの視線を引き付けていた。
今後、日中が快晴で気温が上がり、夜は風が穏やかで湿度の高い日に多くの光が見られるという。亘さんは「ホタルは人工の光が苦手。マナーを守って静かに楽しんでもらえたら」と呼びかけている。
(四国新聞・2026/05/29掲載)

