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参拝客と住民、集う場に 琴平・讃岐のり染「吉野屋」 ショップ兼カフェオープン
大正時代から続く讃岐のり染の工房「染匠 吉野屋」(香川県仲多度郡琴平町)の敷地内にショップ兼カフェ「日楽HIRAKU」がオープンした。店は金刀比羅宮表参道へと続く商店街の入り口付近にあり、4代目の大野篤彦さん(46)は「商店街のにぎわいや琴平の活性化に向け、観光客と住民が集う交流スポットにしたい」と意気込んでいる。
讃岐のり染は、もち米で作ったのりを防染材にして色を際立たせる染めの技法。吉野屋は、町内に立ち並ぶ四国こんぴら歌舞伎大芝居ののぼりをはじめ、法被や獅子舞の油単などを手がけている。
同店は4月にオープン。表参道の東に位置する商店街周辺には近年、閉鎖店舗を改装してビール工房や宿泊施設が開業しており、商店街の端に当たる場所に人々が集う場所をつくることで、商店街まで人の流れを呼び込むのが狙い。
「石段の麓に車を止めて直接、金刀比羅宮へ向かう観光客は多く、もっと琴平のまちをじっくり歩いてほしい。店のすぐそばには鳥居があり、商店街は参拝の玄関口とも言える場所。地元住民にとっても集まりやすい」と大野さん。
ショップでは讃岐のり染製品のほか、町内の事業者が手がけた革細工、丸亀うちわといった金毘羅街道でつながる地域の工芸品も並ぶ。カフェではコーヒーや抹茶が味わえ、今後はスイーツも提供する予定。
大野さんは「かつては金毘羅街道を通って日本各地から人や物が集った。今後、ほかにも街道沿いに人々が滞在できる場所が生まれ、盛り上がればうれしい」と期待している。
営業時間は午前10時~午後5時。不定休。問い合わせは日楽HIRAKU〈0877-75-2628〉。
(四国新聞・2026/06/05掲載)

